オアソビプロジェクト2025 出展レポート
〜「あそび」からはじまる、いつまでも自分の足で歩ける未来〜

2025年11月29日、ウイングベイ小樽にて開催された「オアソビプロジェクト2025」に、株式会社SHARE(メディカルフィットネス小樽)は出展いたしました。
オアソビプロジェクトは、小樽商科大学と小樽市が連携し、文部科学省および国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が推進する「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」の一環として実施されている取り組みです。
「他者とともに、自分らしく幸せに生きる社会」の実現というビジョンのもと、「体験(=あそび)」を重視しながら、若い世代を中心に地域への関心と愛着を育むことを目的としています。
座学だけでは得られない気づきや共感を大切にし、楽しみながら地域と関わることで、地域課題を「自分ごと」として捉える。
オアソビプロジェクトは、そんな学びと実践の場として、2022年度から年に一度、ウイングベイ小樽を会場に大規模なイベントを開催してきました。
株式会社SHAREは、小樽商科大学大学院 商学研究科アントレプレナーシップ専攻教授の藤原先生よりお声がけをいただき、2022年から継続して本プロジェクトに参加しています。
若者と地域、そして多世代をつなぐ「オアソビプロジェクト」

オアソビプロジェクトの特徴の一つは、企画・運営を小樽市内の大学生・高校生・若手社会人が担っている点です。
若者自身が「地域で何ができるのか」「どんな場があったら面白いのか」を考え、形にしていく過程そのものが、地域との関係性を深める学びとなっています。
2024年度には、幼稚園児との合同企画や、高校生が考える「理想の小樽」をテーマにした模型展示など、多世代・多主体が関わるユニークな企画が実現しました。
世代や立場を超えて人が集い、同じ空間で「あそび」を共有する。
その中で自然と会話が生まれ、地域への理解や愛着が育まれていくことが、このプロジェクトの大きな価値だと感じています。
2025年のテーマは「親子で運動能力チェック」

2025年度、株式会社SHAREは北海道教育大学岩見沢校と連携し、
「親子で運動能力チェック」をテーマとした体験型ブースを出展しました。
北海道教育大学岩見沢校のブースでは、
- 立ち上がりテスト(40cm・30cm・20cm・10cmの高さから片脚で立ち上がるテスト)
- 2ステップテスト(大股で2歩歩いた距離を測定)
- 閉眼片足立ちテスト
といった、下肢筋力やバランス能力を評価するテストを実施。
これらは本来、高齢者の身体機能評価にも用いられる指標ですが、あえて親子で体験してもらうことで、「自分の身体を知る」きっかけづくりを目指しました。
子どもたちはゲーム感覚で挑戦し、保護者の方は自分の結果に驚いたり、納得したり。
同じテストを親子で体験することで、「運動」や「身体の話題」が自然と家庭内の会話につながっていく様子が印象的でした。
パワープレートで体感する「身体が変わる瞬間」

メディカルフィットネス小樽(株式会社SHARE)のブースでは、
パワープレートを用いた運動体験を実施しました。
今回のテーマは、
「トレーニングと足裏の固有受容器刺激によって、閉眼片足立ちのタイムは伸びるのか?」
足裏には、身体のバランスを保つための重要な感覚受容器が多く存在します。
短時間の振動トレーニングを行うことで、その感覚入力が高まり、立位バランスに変化が出るかを体験的に検証しました。
運動前と運動後で再度閉眼片足立ちを行うと、
「さっきより安定して立てる」
「床をしっかり感じられる」
「身体が軽くなった気がする」
といった声が多く聞かれました。
数値の変化以上に、自分の身体の感覚が変わることを実感できる点が、この体験の大きな魅力です。
「予防介護」をあそびの中で伝えるということ

株式会社SHAREでは、「予防介護」を重要なテーマの一つとして掲げています。
介護が必要になってから対応するのではなく、そうならないために、今できることを続けていく。
その中心にあるのが、「いつまでも自分の足で歩けること」です。
しかし、「運動が大切」「将来のために必要」と言葉で伝えるだけでは、なかなか行動にはつながりません。
だからこそ今回のオアソビプロジェクトでは、あそびの中で、楽しみながら身体の大切さに気づくことを大事にしました。
年齢に関係なく、身体は使えば応えてくれる。
そして、少しの積み重ねが、将来の大きな差になる。
そのことを、親子で共有していただけたのではないかと感じています。
地域とともに、未来の健康を育む

オアソビプロジェクトは、学生、教育機関、企業、地域住民が一体となり、「体験」を通じて地域とつながる場です。
そこには、「正解」を教える人も、教えられる人もいません。
それぞれが感じ、考え、次の行動につなげていく。
その積み重ねが、地域の未来をつくっていくのだと思います。
株式会社SHAREはこれからも、医療・フィットネス・教育をつなぐ存在として、
地域の皆さまが自分の身体に目を向けるきっかけを提供し続けていきます。
ご来場いただいた皆さま、関係者の皆さま、ありがとうございました。
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