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コラム 2025.12.28

小樽双葉高校で伝えた「リアルな夢のつかみかた」

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小樽双葉高校で伝えた「リアルな夢のつかみかた」
INDEX目次

はじめに

カーリングチームSHAREに所属し、競技者としてオリンピックを目指す新野和志。

その新野が、学校法人北海道龍谷学園小樽双葉高等学校にて、外部講師として授業を行いました。

テーマは「リアルな夢のつかみかた」。


まだ夢の途中にいる一人のアスリートが、高校生と同じ目線で語った「挑戦のリアル」とは――。

本記事では、授業の様子とともに、夢を追い続ける新野和志の想いをお届けします。

夢を追い続ける立場だからこそ、伝えられること

 私はカーリングチームSHAREに所属し、競技者として日々オリンピックという大きな夢に挑戦しています。そんな私が今回、学校法人北海道龍谷学園小樽双葉高等学校にて、外部講師として授業を担当させていただきました。テーマは「リアルな夢のつかみかた」。50分授業を2コマ、合計100分にわたり、17名の高校生と真正面から向き合いました。

 今回の授業は、単なる講話ではなく、「夢を追い続ける一人の人間」と「これから夢を見つけ、育てていく高校生」が同じ目線で向き合う時間でした。私自身、まだ夢の途中にいます。オリンピックという大きな目標を掲げながら、日々の積み重ねを大切にしている最中です。だからこそ、完成された成功談ではなく、迷いながらも進み続ける今を伝えることに意味があると感じています。

夢を追うという共通点 ― 高校生との重なり

 高校生の皆さんと向き合ってまず感じたのは、「夢を持ちたい」「何かに本気で挑戦したい」という純粋な気持ちでした。私自身、高校生の頃は大きな夢を持ちながらも、「何から始めればいいのか」「この選択は正しいのか」と悩み続けていました。将来に対する不安と期待が入り混じる感覚は、今でも鮮明に覚えています。

 目の前の高校生たちも、まさにその途中にいます。だからこそ私は、上から何かを教えるのではなく、同じ目線で話すことを大切にしました。夢に向かう道のりは決して一直線ではなく、遠回りや失敗を繰り返すものです。その中で、自分を信じ続けることの難しさと大切さを、実体験を通して伝えました。

第1部|未知への挑戦 ― 夢へのロードマップ

 第1部では「未知への挑戦」をテーマに、私自身の競技人生を振り返りながら話をしました。初めて大会で優勝したときの喜び、結果が出ずにもがいていた時期、そしてカーリングチームSHAREを立ち上げる決断。どれも順風満帆ではなく、悩みと葛藤の連続でした。

特に伝えたかったのは、「夢は感情だけではなく、構造として設計できる」ということです。そこで、私が実践してきたロードマップを紹介しました。

①ゴール設定

②自己分析

③期分けした目標設定

④目標の具体化・細分化

⑤計画

⑥実行

⑦評価

⑧改善

 このサイクルを回し続けることで、夢は少しずつ現実に近づいていきます。特別な才能がなくても、行動を積み重ねることで未来は変えられる。そのことを、競技人生を通して学んできました。

第2部|フリートークで伝えた「本音」

 第2部では、学生からの質問を中心に対話を行いました。「どうしたら夢を諦めずにいられますか」「人生における選択の仕方はどう考えていますか」「環境はどれくらい大切ですか」といった率直な声が多く寄せられました。

 私が強く伝えたのは、「環境は自分で選べる」ということです。人は置かれた環境によって、成長のスピードが大きく変わります。私はあえて厳しい環境に身を置くことで、自分の基準を引き上げてきました。強い人たちと時間を共にすることで、「当たり前」のレベルが変わり、自分の可能性も広がっていったのです。

また、人生の選択においては「心が踊るかどうか」を大切にしてきました。正解か不正解かではなく、自分が納得できるかどうか。その感覚こそが、長く挑戦を続ける原動力になると感じています。


第3部|夢を「見える形」にする時間

 最後は、オリジナルの「夢シート」を使ったワークを行いました。夢・現状・目標・行動を整理し、自分自身と向き合う時間です。

夢シートでは、

  1. 夢
  2. 今の自分(ギャップ)
  3. 短期・中期・長期目標
  4. 具体的な行動
  5. 日常でできる小さなタスク

を一つずつ書き出していきます。

大切なのは、「夢を言葉にすること」と「今日できる行動に落とし込むこと」。

夢は頭の中にあるだけでは、なかなか現実になりません。

書くことで、自分と向き合い、「夢を叶える為に今最大限できること」が可視化されます。


生徒たちは真剣な表情でペンを走らせ、自分の未来を言葉にしていました。その姿から、「夢は考えることで現実に近づく」という確かな手応えを感じました。

授業後には、

「夢に向かって頑張ろうと思いました」

「今日は本当に楽しかったです」

そんな声も聞くことができました。

夢を追い続ける背中を見せるということ

 今回の授業を通して、私自身も多くの気づきを得ました。夢を語ることは、自分自身の覚悟を再確認する行為でもあります。高校生たちのまっすぐな眼差しは、私に「もっと挑戦し続けよう」と強く思わせてくれました。

 私はまだ道の途中にいます。だからこそ、挑戦し続ける姿を見せることで、誰かの勇気につながると信じています。カーリング選手として、そして社会の一員として、挑戦する姿勢を体現し続けたいと思います。

SHAREの一員として、未来へ

 私が所属するSHAREは、「すべての人と共に歩み、挑戦し続ける」ことを大切にしています。この考え方は、スポーツだけでなく、健康づくりや人との関わり、人生そのものにも通じます。夢を追う過程では心も体も揺らぎます。だからこそ、日常の中で自分を整え、健康を大切にすることが、挑戦を続ける土台になると感じています。

未来を担う世代へ

 今回出会った高校生たちは、これからそれぞれの人生を歩んでいきます。うまくいくことも、思うようにいかないこともあるでしょう。それでも、自分の可能性を信じて挑戦し続けてほしい。私自身も同じように迷いながら進んできました。だからこそ言えるのは、「一歩踏み出す勇気が、未来を変える」ということです。

挑戦をつなぎ、未来へ

 教育とスポーツ、そして地域がつながることで、新しい可能性が生まれます。人と人が出会い、想いを共有することで、未来は少しずつ動き出します。これからも私は、競技活動だけでなく、地域の中で役割を持ち、次の世代へ想いをつないでいきたいと考えています。

 今回の授業が、高校生の皆さんにとって「夢を現実に近づけるきっかけ」になっていれば嬉しいです。このような貴重な機会をいただいた小樽双葉高校の皆さまに、心より感謝申し上げます。

夢は一人では叶えられません。支えてくれる人がいて、共に歩む仲間がいるからこそ前に進めます。

これからも私は、夢を追う背中を見せ続けながら、挑戦の輪を広げていきます。



記事を書いた人
アスリート社員/スマリハ事業部 新野和志さん
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アスリート社員としてカーリングチームSHAREで活動中。 デイサービス業務とも両立しながらオリンピックを目指す日々の挑戦を共有します!

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