SHARE全社員で救命講習を実施|“その場にいる私たち”が命をつなぐためにできること(AED・胸骨圧迫・人工呼吸)
SHARE社員で救命講習を実施しました
私たちは日々、心筋梗塞や脳卒中など“急変リスクを抱える可能性がある方”と向き合う仕事をしています。だからこそ、救急車が到着するまでの数分間に、現場で何ができるかがとても重要です。
今回、日本救命措置振興協会による心肺停止時の第一応急処置(2時間研修)を、SHARE全社員対象で実施しました。胸骨圧迫・人工呼吸・AEDの使用を「知識」ではなく「実技」として学び、いざという時に動ける状態を全社で整える時間になりました。
研修で学んだ要点(現場で迷わないために)
1)心肺停止の初期対応は“順番”が命を左右する
研修で繰り返し強調されたのは、心肺停止時に大切なのは早期発見と、迷わない初動ということ。
現場での基本は次の流れです。
安全確認(自分と周囲の安全を最優先)
反応確認 → 応援要請(人を集める/役割分担)
119番通報(状況を簡潔に、正確に)
胸骨圧迫を開始(止めない・浅くしない)
AEDを準備・装着(到着次第すぐ使用)
必要に応じて人工呼吸(可能な範囲で)
2)胸骨圧迫は“質”が最重要(実技で体感)
実技演習では、スキルガイドを用いて、胸骨圧迫の**速さ・深さ・リリース(戻し)**を反復練習しました。
救急隊が到着するまで続けるために、複数人で交代しながら質を落とさないこともポイントです。
3)人工呼吸は「できる環境づくり」も含めて考える
研修では、胸骨圧迫30回+人工呼吸2回の組み合わせも確認。特に子どものケースでは人工呼吸の重要性が強調されました。
同時に、感染対策や心理的ハードルも現実的な課題です。そこで、ポケットマスク等の補助具を「導入・携帯できる環境」にしていくことも、次の検討事項として整理されました。
4)AEDは“種類・モード”を知っておくと安心が増える
AEDは「ある」だけでは不十分で、使える状態が大切です。研修では、電源ONからパッド装着、音声指示への対応まで一連の流れを確認。
あわせて、子ども用/大人用モードの切り替えなど、機種差がある点も注意ポイントとして共有されました。
5)心筋梗塞・脳卒中など“疑う力”と“適切な相談先”
心筋梗塞や脳卒中の症状(例:強い胸痛、片麻痺、意識障害、呼吸異常など)を学び、異変時に「様子見」にしない判断が重要だと再確認しました。
迷う時の相談先として、#7119(救急相談窓口)を全員が把握しておくことも、次のアクションに組み込みました。

次のステップ(全社員で“できる状態”を維持する)
今回の学びを「一度きり」にしないために、全社での行動指針を整理します。
日常と職場で実践を想定:早期通報/胸骨圧迫/AED/人工呼吸を“手順で”思い出せるようにする
迷ったら#7119:緊急度判断に迷う時の相談先として定着させる
AEDの確認を習慣化:設置場所、機種、子ども/大人モード、消耗品(パッド期限)を定期確認
補助具の検討:ポケットマスク等の導入・携帯を企業/学校/家庭など各場面で検討
胸骨圧迫の質を維持:速さ・深さ・戻しを意識して継続練習(スキルガイド活用)
救急指令とのやり取り:119番後は指示に従い、現場状況を的確に伝える練習も行う
女性への配慮の整理:服装の扱い等、救命と尊厳の両立に関する運用は最新動向を踏まえ継続改善
年1回の実践練習:知識の風化を防ぎ、役割分担・搬送方法も含めて“現場で動ける”状態を維持
※研修の最後には、年1回の実践練習と、状況に応じた適切な搬送方法についても議論し、今後の安全管理の取り組み強化につなげる方向性が共有されました。
SHAREが救命講習を“全社員”で行う意味
救命処置は、医療職だけのものではありません。
「その場にいる誰か」が最初に動けるかどうかで、助かる可能性が変わります。SHAREが提供する価値は、運動やリハビリの支援だけではなく、安全に継続できる環境づくりも含まれます。
今回の研修を起点に、私たちは“正しく評価し、正しく指導し、結果を出す”だけでなく、“いざという時に守れる組織”としての標準を整えていきます。
この記事の最後に:社内向け一言
本日の学びは「早期通報→胸骨圧迫→AED→(可能なら)人工呼吸」。迷ったら#7119。
AED設置と操作を各自で確認し、年1回の実践練習で“できる状態”を維持しましょう。
総合病院での臨床経験を経て、株式会社SHAREに入社し、医療・健康・介護福祉の共創に励んでいます。 私たちが地域の皆様のお役にどう立てるか? 自治体・医療機関・地域にお住まいの皆様のお力をお借りし、これからも様々なことに挑戦してまいります。
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