社内研修レポート:エビデンスベースのトレーニング強化と動機づけ、そして来年度戦略へ
今回、社員一同が一丸となって「科学的根拠に基づくトレーニング(エビデンスベース)」を共通理解として深める社内研修を実施しました。本稿では、研修の内容と学び、そして来年度に向けた戦略をレポートします。
1.評価形態の統一と方法

現場でのトレーニング効果を最大化するには、評価の精度と共有が重要です。これまでは各担当者が個別に評価ツールや測定方法を使っていたため、データのばらつきが生まれ、結果として改善点の共通認識が取りにくいという課題がありました。
そこで本研修では、「評価形態の統一」をテーマに、以下のポイントを学びました。
計測ツールの標準化(例:体組成測定・立ち上がりテスト)
評価タイミングの共通化(初回・中間・終了時)
データの記録形式と可視化のルール策定
特に、「なぜこの評価項目なのか?」という根拠を全員で共有することに時間を割きました。科学的エビデンスに基づいた評価項目であることを確認することで、クライアントだけでなく担当者自身の納得感も高まりました。
また、実技ワークではペアで評価を行い、評価項目の意味と測定精度について意見交換を行いました。評価の背景にある理論を理解することで、指導の精度が上がるだけでなく、現場でのコミュニケーションの質が高まることを再確認しました。
2.トレーニングの動機づけ研修

評価が整った後は、「動機づけ」の強化です。評価を基にしたトレーニングは有効ですが、クライアント自身の“やる気”が伴わなければ成果に結びつきません。そこで本研修では、動機づけの理論を学び、ニーズに合わせた運動指導を実践的に考える時間を設けました。
まず、参加者全員で以下の問いについてディスカッションしました。
なぜこの運動を実施するのか?
このエクササイズがクライアントの目標達成にどのように寄与するのか?
クライアントが本当に望んでいる変化は何か?
この問いは、一見シンプルですが、現場での実践には高いコミュニケーションスキルと観察力が求められます。研修ではまず、ニーズの聞き取りワークとしてロールプレイ演習を実施。クライアントの背景・価値観・不安要素を丁寧に探る手法を練習しました。
その後、各自が設定したトレーニングプランについて「なぜこの種目なのか?」をグループで発表し、意見交換。ここで重要だったのは、「押し付け」にならない説明と、クライアントが“納得して主体的に取り組む”ための導き方です。
トレーニングを“やらされるもの”ではなく、“自分の生活の質を高めるための選択”として捉えてもらうこと。そのための説明力と共感力こそが、これからの指導者に求められるスキルであるという理解を深めました。
■ 3.来年度の戦略について
最後に、来年度の組織戦略について共有しました。今回の研修で浮かび上がったキーワードは以下の3点です。
エビデンスの徹底活用
クライアント中心の動機づけアプローチ
データ×コミュニケーションによる質の高いサービス提供
これらを踏まえ、来年度は以下の具体的な施策を計画しています。
評価・記録システムの社内共通プラットフォーム化
定期的なスキルアップ研修の実施
成果データに基づいた指導プランの標準テンプレート作成
動機づけを高めるコミュニケーション研修の強化
特に「データをどう活かすか?」は、今後の差別化要素になります。定量的評価と定性的な聞き取りを組み合わせることで、一貫性のあるサービス品質を担保していきます。
また、クライアントの声を反映する仕組みとして、フィードバックループの導入も検討。評価データだけでなく、クライアント自身の感じた効果や満足度を集めることで、より個別性の高いトレーニング設計へつなげます。
締め:研修を通して感じたこと

今回の研修は、単なる知識のインプットに留まらず、現場の課題解決につながる実践的な学びへとつながりました。
評価を整え、動機づけを高めることで、クライアントの成果と満足度を両立させる力が、組織全体として底上げされることを実感しています。
そして何より、「なぜこれをやるのか?」を言語化し、共有し、納得感を持って進めていくプロセスこそが、私たちの価値であると再確認できた貴重な時間でした。
スマートウェイ・スマートスタジオを立ち上げ、現在は人材開発部部長として、活動する30代男性。 【すべての人が、カッコよく歳を重ねられる事を証明する】のミッションの元 社内教育体制や研修制度の構築をこれからもしていきます。 SHAREのミッション・ビジョン・バリューで、あなたが叶えたい事をお聞かせください。
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