病院から「その人らしい社会参加」へ。チャレンジドジムが就労移行支援・地域と進める「チーム連携」のリアル
「病院でのリハビリ期間が終わったあと、どうやって復職や社会復帰へ繋げればいいのだろう」
「障害福祉サービスを利用したいけれど、自分に合うステップや地域の繋がりが見えなくて不安」
脳卒中の後遺症や高次脳機能障害、身体障害などを抱えた当事者様やご家族、そして支援を担う医療・福祉専門職(PT・OT・ST、MSW、相談支援専門員など)にとって、「医療から地域・社会生活へのスムーズなバトンタッチ」は極めて大きな課題です。
自立訓練(機能訓練)を提供するチャレンジドジムでは、単に施設内での身体機能リハビリにとどまらず、地域の就労移行支援事業所や福祉施設と深く連携した支援を行っています。
見学体験会の合同開催、地域イベントの共同企画、スタッフ同士の相互勉強会など、具体的な「顔の見える連携」を通して、どのように当事者様の「また働きたい」「社会と繋がりたい」という想いを支えているのか。その現場の取り組みと連携のリアルをご紹介します。
医療から地域へ。「リハビリのその先」で迷わないために

病院での急性期・回復期リハビリテーションを終えて退院された後、在宅生活を送る中で「次はどう生活や仕事に繋げていくか」という壁に突き当たることがあります。
病院でのリハビリは「日常の基本動作(歩く・食べる・着替える等)の獲得」が中心となりますが、退院後の生活で求められるのは「実際の暮らしや仕事の場面に応じた実践的な動作・適応力」です。
自立訓練(機能訓練)は、地域の中で自立した日常生活や社会生活を送るための身体機能・生活能力の維持・向上のための障害福祉サービスです。
制度の基本的な仕組みや対象者、就労移行支援との違いについては、こちらの解説記事もあわせてご覧ください。
▶ 自立訓練とは?機能訓練・生活訓練の違い、対象者、利用期間、就労移行との違いを解説
チャレンジドジムでは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの専門職が個別リハビリや自主トレーニングをサポートしますが、一人ひとりの最終目標は「ジムで上手にトレーニングできるようになること」ではありません。「復職する」「趣味を再開する」「地域のコミュニティに参加する」という、その先の社会参加こそが本当のゴールです。
そのためには、地域のさまざまな福祉機関と手を携える「多職種・多機関連携」が不可欠となります。
就労移行支援施設との具体的分携アプローチ
札幌エリアのチャレンジドジムでは、地域の就労移行支援事業所をはじめとする福祉施設と日常的に連携を取り合い、当事者様がスムーズに次のステップへ進める環境を整えています。
1. 見学体験会の合同開催:働くイメージを具体化する

「就労移行支援に通って働く準備をしたいけれど、いきなり移行するのは体力的・精神的に不安がある」という当事者様は少なくありません。
そこで、チャレンジドジムと地域の就労移行支援事業所が連携し、双方の利用者様やスタッフが行き来する見学体験会を実施しています。
単なる見学にとどまらず、実際に双方の施設での本格的な利用・移行へとステップアップする成果が生まれています。
チャレンジドジムの利用者様が就労移行支援を利用:実際の作業風景や雰囲気を体感することで具体目標を描き、体力を整えたうえで次のステップである就労移行支援の利用へとスムーズに移行されています。
就労移行支援の利用者様がチャレンジドジムを利用:就労訓練を進める中で「パソコン作業で疲れやすい」「体力や集中力を補強したい」と感じた方が、併用して身体機能トレーニングを開始し、訓練の継続性を高めています。
お互いの場を知ることで、「体力づくり(自立訓練)」から「働く準備(就労移行)」へのステップアップがグラデーションのように滑らかにつながります。
2. 合同イベントの実施:社会参加と「人と関わる楽しさ」を育む

個別でのリハビリに加え、地域施設と協働した合同イベントやワークショップも開催しています。
普段とは異なる環境で他の利用者様やスタッフと交流することは、高次脳機能障害や身体障害のある方にとって、貴重な「実践的な社会参加の場」となります。集団の中でのコミュニケーション、時間の管理、体力の配分などを、楽しみながら確かめる機会となっています。
家庭での関わり方や高次脳機能障害のサポートでお悩みのご家族の方は、こちらの接し方のポイントも参考になります。
▶ 高次脳機能障害のある家族への接し方|物忘れ・怒りっぽさへの対応と相談先
3. スタッフ間の相互勉強会:専門性を高め、支援の精度を揃える

連携を実りあるものにするためには、現場で支えるスタッフ同士の相互理解が欠かせません。
チャレンジドジムの理学療法士・作業療法士等のリハビリ専門職と、就労移行支援事業所の就労支援員や職業指導員が参加する合同勉強会を定期的に開催しています。
| リハビリ専門職(PT/OT/ST) | 身体の使い方の癖、疲労の起きやすさ、高次脳機能障害(注意障害・記憶障害等)の環境調整や評価視点を共有。 |
| 就労支援員・職業指導員 | 実際の企業で求められる作業負荷、ビジネスマナー、就労現場での合理的配慮の具体例を共有。 |
医療・リハビリの視点と、就労・雇用の視点を持ち寄ることで、「身体的にはここまで可能だが、集中力の持続に合わせてこういう配慮があれば就労訓練が可能になる」といった、より実践的で具体的根拠に基づいた支援計画を作成できるようになります。
医療機関・相談支援専門員とのバトンタッチ
連携の輪は、就労支援施設だけにとどまりません。病院の医療相談室(MSW)や理学療法士・作業療法士、そして地域の相談支援専門員との連携も極めて重要です。
病院からの引き継ぎをスムーズに
退院前に病院のスタッフと情報共有を行い、入院中の経過やリハビリプログラム、留意すべきリスクを正確に引き継ぎます。チャレンジドジムのスタッフが事前に面談や見学調整を行うことで、退院後ブランクを空けずにスムーズに自立訓練へ移行できます。
札幌市内の相談支援事業所との協働
受給者証の申請やセルフプラン・障害福祉サービス等利用計画の作成にあたり、相談支援専門員と密に連絡を取り合います。
本人が目指す「将来の暮らし方」をチーム全体で共有し、必要に応じて訪問看護やヘルパーサービス、他の地域拠点とも連携を図ります。地域共生型の拠点づくりや多職種連携の事例については、こちらのオープンレポートでも紹介しています。
▶ 【スマリハ・チャレンジドジム・スマートウェイ 北広島店オープン】「つながり」と「自分らしさ」を生み出す新しい地域拠点へ!
一人ひとりの「やってみたい」を、地域みんなで応援する

リハビリテーションの本来の意味は「全人間的復権」——すなわち、その人らしい権利や生活、役割を取り戻すことです。
身体機能を高めることは大切ですが、それは「したい暮らし」を実現するための手段に過ぎません。
チャレンジドジムは、単体のリハビリ施設として閉じるのではなく、医療機関、就労移行支援事業所、相談支援専門員、そして地域社会としっかり手を結ぶことで、当事者様が「やってみたい」に安心して挑戦できる切れ目のないサポート体制を築いていきます。
「退院後のリハビリの場を探している」
「就労に向けて、まずは体力を整えたい」
「患者様・利用者様の移行先として、どんな取り組みをしているか見学したい」
当事者様やご家族はもちろん、医療機関のスタッフ様や福祉専門職の方からのご相談・ご見学も随時受け付けております。まずはお気軽にお問合せください。
「全ての人が、かっこよく歳を重ねられることを証明する。」というミッションに魅力を感じ、株式会社SHAREへ入社。 一人でも多くの方にサービスの魅力や可能性が届くよう、日々情報発信に取り組んでいます。
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