高次脳機能障害者支援法とは?2026年4月施行で何が変わるのかをわかりやすく解説
「高次脳機能障害者支援法」という言葉を耳にしても、
「何が変わるの?」
「本人や家族にどう関係するの?」
と感じる方は多いかもしれません。
高次脳機能障害者支援法は、高次脳機能障害への理解を広げ、医療・リハビリから生活支援、社会参加支援までを切れ目なく受けられる体制づくりを進めるための法律です。2025年12月に成立・公布され、2026年4月1日に施行されました。
この記事では、高次脳機能障害者支援法の概要と、本人・家族・支援現場にとってどんな意味があるのかを、わかりやすく整理して解説します。
高次脳機能障害そのものについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
高次脳機能障害とは?症状・回復・社会復帰まで解説|札幌で相談できる支援も紹介|SHARE(コーポレート)
高次脳機能障害とは、脳の損傷によって記憶・注意・感情などに影響が出る障害で、見た目では分かりにくいことが特徴です。「退院後、以前と様子が変わった気がする」「物忘れが増えた、怒りっぽくなった」「仕事に戻れるのか不安」こうした変化の背景にあるの...
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高次脳機能障害者支援法とは?
高次脳機能障害者支援法は、高次脳機能障害者に対する支援について、基本理念を定め、国や自治体などの責務を明らかにし、地域での生活支援、相談体制の整備、高次脳機能障害者支援センターの指定などを定めた法律です。
この法律の大きな特徴は、単に医療やリハビリだけを対象とするのではなく、退院後の生活、地域での暮らし、社会参加まで含めて支える考え方がはっきり示されたことです。
退院後の生活や社会参加までを見据えた支援については、チャレンジドジムの取り組みも参考になります。
なぜこの法律ができたのか

高次脳機能障害は、脳卒中や頭部外傷などによる脳の器質的な病変を原因として起こり、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害、失語、失行、失認などの認知機能の障害がみられます。
一方で、高次脳機能障害は外見から分かりにくく、特性への理解も十分とはいえないため、本人や家族が適切な支援につながりにくいことが課題とされてきました。こうした背景から、理解促進と支援体制の整備を進める必要があるとして、この法律が作られました。
高次脳機能障害の症状や生活への影響は、以下の記事でも整理しています。
→ 高次脳機能障害とは?症状・回復・社会復帰まで解説|札幌で相談できる支援も紹介
2026年4月施行で何が変わるのか
この法律ができたことで、どの地域でも、高次脳機能障害者があらゆる段階で切れ目なく支援を受けられる体制づくりが、法律上より明確になりました。医療・リハビリから生活支援、社会参加支援までの連続した支援が柱になっています。
相談しやすい体制づくりが進む
本人や家族が早い段階で相談につながれるように、相談体制の整備が重視されています。
地域で支える仕組みが明確になる
地域協議会や支援センターなど、地域の関係機関が連携して支える仕組みが重要な柱になっています。
医療・リハビリだけで終わらない支援が重視される
退院後の生活づくり、地域での暮らし、社会参加や就労まで見据えた支援が、法律の考え方として位置づけられています。
制度だけでなく、実際の自立訓練や就労支援の広がりについては、こちらもご覧ください。
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本人や家族にとって大事なポイント
本人や家族にとって大事なのは、「困りごとが見えにくいから仕方ない」と抱え込まなくてよい方向に、制度が少しずつ進んでいることです。
高次脳機能障害では、退院後に生活の中で困りごとが表面化することも少なくありません。だからこそ、医療のあとに何もないのではなく、生活支援や社会復帰支援へつながっていくことが大切です。
また、本人だけでなく、家族が「どう関わればよいか分からない」と悩む場面も多いため、家族支援の視点も欠かせません。
支援現場にとって大事なポイント

支援現場にとって大切なのは、法律ができたこと自体よりも、それをどう現場の支援につなげるかです。
高次脳機能障害の支援では、医療、福祉、就労支援、教育、家族支援など、多くの関係者が関わります。制度が整うだけでは十分ではなく、本人の生活や社会参加に本当に結びつく支援を、地域の中でどう実装するかが問われています。
共生や多職種連携については、こちらの記事でも触れています。
→ 【スマリハ事業部】地域と共に歩むリハビリテーション ―介護と障がい福祉の共生を学ぶ研修から―
SHAREが大切だと考えること
法律ができても、それだけで暮らしが急に変わるわけではありません。
大切なのは、本人が日常生活のどこで困っているのか、家族が何に戸惑っているのか、社会復帰に向けてどんな準備が必要なのかを、生活の場面で一緒に考えることです。
SHAREでは、医療・福祉・運動・地域とのつながりを大切にしながら、退院後の生活づくりや社会復帰に向けた支援を考えていきたいと思っています。制度を知ることは、本人や家族が早い段階で適切な支援につながるための第一歩です。
支援の全体像については、こちらもご覧ください。
ブランド紹介|株式会社SHARE
株式会社SHARE|コーポレートサイトのブランド紹介ページです。SHAREは健康/未病の方々から病気・後遺症・障がいと共に生活する方々まで人生を包括的にカバーできる組織体で様々なブランドを展開しています。
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まとめ
高次脳機能障害者支援法は、高次脳機能障害への理解促進と、医療・リハビリから生活支援、社会参加支援までを切れ目なくつなぐ体制づくりを進めるための法律です。
高次脳機能障害は見えにくい障害だからこそ、制度を知り、早めに相談し、地域の中で支えていくことが大切です。
SHAREでは、札幌で自立訓練や生活支援、社会復帰に向けた支援を通して、一人ひとりの暮らしに寄り添う支援を大切にしています。高次脳機能障害や退院後の生活、社会復帰に不安がある方は、お気軽にご相談ください。
総合病院での臨床経験を経て、株式会社SHAREに入社し、医療・健康・介護福祉の共創に励んでいます。 私たちが地域の皆様のお役にどう立てるか? 自治体・医療機関・地域にお住まいの皆様のお力をお借りし、これからも様々なことに挑戦してまいります。
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