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コラム 2026.07.06

リハビリで本人と家族の希望が違うとき、支援者はどう向き合うのか|支援現場で学んだ大切なこと

  • # インタビュー
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リハビリで本人と家族の希望が違うとき、支援者はどう向き合うのか|支援現場で学んだ大切なこと
INDEX目次

リハビリや支援の現場では、ご本人だけでなく、ご家族も大きな期待や不安を抱えています。

「少しでも良くなってほしい」「以前のような生活に近づいてほしい」そんな願いはとても自然なものです。

一方で、ご本人とご家族の想いが必ずしも一致するとは限りません。支援者として関わる中で、どちらの気持ちも理解できるからこそ悩み、葛藤する場面があります。

今回は、実際の支援経験を通して感じた難しさと、その経験から学んだことについてお話しします。


利用者様とご家族の想いがすれ違ったケース

ストロークジムでは、ご本人の意思でリハビリに取り組みたい方が多い一方、ご家族の強い希望によって利用が始まるケースもあります。

そのため、ご本人とご家族の目標や期待が十分に一致しないまま支援がスタートすることがあります。

利用を継続する中で、

  • ご本人は今の生活を大切にしたい

  • ご家族はもっと改善してほしい

というように、双方の希望に違いが生じることも少なくありません。

ご本人の意思を尊重するとご家族は物足りなさを感じ、ご家族の希望を優先するとご本人の意欲低下につながることもあります。

私自身、支援方法を模索しながら関わりましたが、最終的に双方の合意形成に至らず、退会となった事例がありました。


当時感じていた葛藤

ご本人は「良くなりたい」という思いを持っていても、生活リズムを変えたり継続的な運動に取り組んだりしてまで改善を目指したいわけではない場合があります。

一方で、ご家族は麻痺の改善や機能回復を強く期待されることがあります。

しかし、リハビリは継続的な取り組みが重要であり、短期間で大きな変化を得ることは簡単ではありません。

ご本人とご家族の双方が、リハビリで期待できることや必要な努力について十分に理解されていないまま、支援の方向性を委ねられる場面もありました。

その中で、「ご本人の意思を尊重すべきか」「ご家族の期待に応えるべきか」という葛藤を抱えながら支援を続けていました。


状況を整理するために行ったこと

悩みを抱えた時、まず上司へ相談し、客観的な視点から助言をいただきました。

その上で、ご本人には「何を期待しているのか」「どのような生活を送りたいのか」を確認し、ご家族にも「どのような結果を望んでいるのか」を丁寧に聞き取るようにしました。

その後、リハビリで期待できることや難しいこと、メリットやデメリットを整理してお伝えし、最終的な判断はご本人とご家族に委ねるようにしました。

特に疼痛のある方は日々状態が変化しやすいため、その都度ご家族と情報共有を行いながら、認識のすり合わせを続けました。


支援の考え方が変わった瞬間

上司へ相談を重ねる中で、これまでの困りごとには共通点があることに気付きました。

それは、ご本人やご家族に寄り添うあまり、支援者として客観的な線引きが十分にできていなかったことです。

以前は、「期待に応えたい」「何とかしてあげたい」という気持ちが強くありました。

しかし、その思いだけでは適切な支援につながらないこともあります。

現在は、「リハビリで期待できること」「難しいこと」を明確にお伝えするよう意識しています。
例えば、動作練習による動作改善は期待できる一方で、疼痛や痺れの改善については必ずしも保証できないことを説明します。

その上で、ご本人とご家族に利用を検討していただき、納得したうえで意思決定していただくことを大切にしています。

全ての要望を受け入れるのではなく、専門職としての見解を伝えながら支援することの重要性を学びました。


「伝えた」と「伝わった」は違う

当時は、どのお客様に対しても常にベストを尽くすことを心掛け、毎回のセッションにも妥協することなく、試行錯誤を重ねながら関わってきました。

また、上司からのアドバイスもいただきながら対応していたため、自身の関わりについて後悔はありません。

一方で、今回の経験を通して強く感じたのは、「伝えたこと」と「伝わったこと」は必ずしも同じではないということです。

同じ言葉であっても、受け取り方や解釈は人によって異なります。

だからこそ、ご本人やご家族とのコミュニケーションでは、「何を伝えるか」だけではなく、「どのように伝わるか」まで意識することが大切だと学びました。

現在は、「人によって異なりますが」「そのような傾向がある方もいますが」といった前置きを用いながら、一人ひとりに合わせた伝え方を心掛けています。


この経験から学んだこと

この経験を通じて、ご本人やご家族に寄り添うことと、専門職として客観的な見解を伝えることの両立が重要であると学びました。

支援者が答えを出すのではなく、ご本人とご家族が納得した上で選択できるよう支援することも大切な役割の一つです。

ご本人の希望を丁寧に聞くこと。 そして、専門職として伝えるべきことを誠実に伝えること。
その両方を大切にしながら、支援を続けていきたいと考えています。


同じように悩む支援者の方へ

私自身もまだ試行錯誤の途中です。相手の期待に応えたい気持ちが強いほど、全てを受け止めようとしてしまうことがあります。

しかし、それがかえって利用者様やご家族、そして支援者自身の負担につながることもあります。

悩んだ時は一人で抱え込まず、上司や同僚に相談しながら整理してみてください。
支援者が答えを出すのではなく、利用者様やご家族が納得して選択できるよう支援すること。
その姿勢が、より良い支援につながるのではないかと感じています。


まとめ

支援の現場では、利用者様とご家族の想いが必ずしも一致するとは限りません。

だからこそ私たち支援者には、どちらか一方の希望を叶えることではなく、それぞれの想いを丁寧に聴きながら、納得できる選択を支える役割があります。

寄り添うことと、専門職として伝えるべきことを伝えること。そのバランスに正解はありません。それでも悩み、考え続けることが、より良い支援につながると信じています。

これからも利用者様とご家族の人生に向き合いながら、一人ひとりにとって最善の支援を模索し続けていきたいと思います。


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記事を書いた人
地域共創部 和田さん

「全ての人が、かっこよく歳を重ねられることを証明する。」というミッションに魅力を感じ、株式会社SHAREへ入社。 一人でも多くの方にサービスの魅力や可能性が届くよう、日々情報発信に取り組んでいます。

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