【札幌】老化は防げる?大渕修一先生が語るフレイル改善と“地域みんなで健康寿命を延ばす”取り組み

2025年9月20日、Challenged GYMにてSHARE特別セミナーを開催しました。
講師は老年学研究の第一人者、東京都健康長寿医療センター研究所 福祉と生活ケア研究部長 大渕修一先生。
テーマは「老化の可逆性とフレイル改善の最前線」です。
当日は 対面とオンラインのハイブリッド開催で70名を超える参加者 が集まり、医療・介護関係者から地域住民まで幅広い方々が参加。札幌のまち全体で健康寿命をどう延ばしていくかを考える貴重な機会となりました。
老化は「一方通行」ではない
大渕先生は、従来「老化は避けられないもの」とされてきた考え方を覆す最新研究を紹介。
運動や社会的活動によって心身機能は改善できる=老化には可逆性がある と強調されました。
特に フレイル(虚弱) は、加齢により心身の予備力が低下し要介護リスクが高まる状態ですが、適切な介入によって再び健常に近い状態へ戻れる可能性があります。
つまり「歳だから仕方ない」ではなく、改善のチャンスは誰にでもある ということです。
健康寿命を延ばすカギは「運動」と「つながり」
講演の中で示されたのは、健康寿命を縮める二つの大きな要因です。
生活習慣病(糖尿病・心疾患・脳卒中など)
老年症候群(転倒・骨折、認知症、低栄養、口腔機能低下など)
これらを防ぐには、
筋力トレーニングやバランス運動による身体活動の継続
地域での交流や役割を持つこと
この2つが両輪となり、健康寿命延伸に直結すると語られました。
また、マシントレーニングの有効性や「段階的に負荷を調整する運動処方」が紹介され、医療従事者にとっても実践的な学びとなりました。
地域ぐるみでのフレイル予防
大渕先生は、「運動だけではなく、地域の中で役割を持つこと」がフレイル予防に不可欠と指摘。
健康教室や地域イベントへの参加
ボランティアや趣味活動を通じた人との交流
世代を超えた支え合い
これらが “自分は必要とされている” という感覚 を生み出し、心身の健康を守る力になると強調されました。
アンケート結果も大好評
セミナー後のアンケートでは、
「専門的な知見がわかりやすく学べた」
「地域ぐるみの取り組みの必要性を実感した」
「次回もぜひ参加したい」
といった声が多数寄せられ、参加者満足度の高さが伺えました。
SHAREの今後の取り組み
SHAREは、大渕先生の知見を活かしながら、ジム・デイサービス・医療機関・地域住民が手を取り合い、健康寿命を延ばす札幌づくり を目指して活動を続けます。
本セミナーは継続開催の可能性もあり、次回開催が決定した際には、SHAREコーポレートサイトやSNS、メールでお知らせいたします。

総合病院での臨床経験を経て、株式会社SHAREに入社し、医療・健康・介護福祉の共創に励んでいます。 私たちが地域の皆様のお役にどう立てるか? 自治体・医療機関・地域にお住まいの皆様のお力をお借りし、これからも様々なことに挑戦してまいります。


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