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コラム 2023.09.01

【現場に根づく健康経営を実現するために】伊藤組土建とSHAREの取り組み

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【現場に根づく健康経営を実現するために】伊藤組土建とSHAREの取り組み

伊藤組土建が7年以上かけて築いてきた、現場発の健康経営

健康経営という言葉がまだ一般的ではなかった頃から、
伊藤組土建株式会社は、社員の健康に本気で向き合い続けてきました。

外から見える制度や認定のためではなく
現場で働く社員一人ひとりの人生や日常に
 どうすれば本当に良い変化を届けられるのか。


その問いに、
長い時間をかけて向き合ってこられた会社です。


私たちSHAREがご一緒する中で強く感じているのは、
伊藤組土建の健康経営は「やらされている施策」ではないという点です。


現場での会話や行動、何気ない選択にまで健康という視点が自然に入り込み、今では組織の中に静かに、しかし確実に根づく文化になりつつあります。


なぜ、これほどまでに長く、
そして実効性のある健康経営を続けることができたのか。

その背景には、経営の覚悟、現場への配慮、
そして担当者の粘り強い取り組みがありました。


今回は、長年にわたり健康経営を担当されてきた辻さん、新谷さんに、これまでの歩みや大切にしてきた考え方、現場で起きている具体的な変化、そして私たちSHAREとの伴走について、お話を伺いました。

【左から 伊藤組土建  辻さん・ 新谷さん・SHARE  大林】


◼️伊藤組土建の取り組み


社員が健康に働ける職場づくりを目指して。伊藤組土建株式会社の取り組み|SHARE(コーポレート)

伊藤組土建が実践する「健康経営」2025年3月、伊藤組土建株式会社は、経済産業省と日本健康会議が共同で選定する「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定されました。2020年から数えて、6年連続での快挙です。 これは、単...

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取り組みの背景について

健康経営に本格的に取り組もうと考えた最初のきっかけを教えてください。

辻さん(伊藤組土建)

最初は健康保険組合からの声かけでした。

ただ、当時はすぐに動ける体制が整っていたわけではありません。

大きな転機になったのは、当時の社長であり現在の会長である玉木が「うちも健康経営をやろう」と明確に意思表示したことです。

トップが本気で関与する姿勢を示したことで、社内としても腰を据えて取り組むことができました。

当時、特に深刻だと感じていた健康課題は何でしたか。

辻さん)
有所見率の高さです。

肥満、高血圧、脂質異常、肝機能など、数値としては以前から把握していましたが、改善が進んでいませんでした。

さらに、在職中に亡くなる社員が続いてしまったことも大きな出来事でした。 

心疾患が疑われるケースもあり、健診で所見が出ていたにもかかわらず、医療機関の受診につながっていなかった現実を突きつけられました。

「把握しているだけでは意味がない。行動につなげなければならない」そう強く感じたことを覚えています。


また、年に1回の健康診断結果の報告会で「肥満率が高い」という報告があり、それらが重なり、玉木社長から健康経営を進めようとなったのは大きかったのですね。

そこから「ひしこチャレンジ25※」を掲げて活動する中で、SHAREさんと接点を持ったという経緯があります。

ひしこチャレンジ25※:「ひしこ」は伊藤組土建のコーポレートマークの呼び名。当時、有所見率に加え、全社員に占める肥満者の割合が高い状態にあった。BMI数値が25以上で肥満といわれるが、取り組みを始めた当初は社員の40%近くが肥満という状況。そこで施策名を「ひしこチャレンジ25」と名付け、社員1人ひとりがBMIを25未満にすること、そして25未満の人はその状態を維持することで、社員の肥満率を25%という数字まで下げることを目指す取り組みがひしこチャレンジ25である。


思想・スタンスについて

健康経営を進めるうえで、当初から意識していた方針はありましたか。

辻さん)
正直、最初は何が正解かわかりませんでした。

「これはやらない」と取捨選択できるほどの余裕もありませんでした。

だからこそ、お金をかけずにできることはまずやってみる。

調査票にある項目で、実行できそうなものはすべて試しました。 

効率や完成度よりも、「まず続ける」「まず形にする」ことを大切にしてきました。 

健康経営課として特に大切にしている考え方は何でしょうか。

辻さん)
心と体、どちらも置き去りにしないことです。

そしてもう一つが公平性です。

内勤者だけでなく、現場に出ている社員も含め、全員に機会が届くことを重視してきました。


新谷さん)
一部の人たち向けではなく、みんなが健康になれるようにを重要視しています。

そのために、出張測定会やオンラインフィットネスなどで、現場の社員が健康経営に関する取り組みを受けられるように意識してきました。


現場で起きた変化

健康経営が文化として根づき始めたと感じた瞬間はありましたか。

辻さん)
社内の何気ない会話ですね。

年に1回から2回ダイエットイベントをやっている影響もあるかもしれませんが、飲み会の場で「今日は控えめにしよう」という声が自然に出たり、コンビニで選ぶ商品が以前と変わってきたりしました。

強制しているわけではありません。

それでも、社員同士が健康を意識した言葉を口にするようになったことに、大きな変化を感じました。


印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

辻さん)
健康やダイエットに無関心そうだと思っていた社員が、ダイエットイベントに参加していたときは驚きました。

また、中途入社の社員から「ここまで健康のことを考えてくれる会社は初めて」という声をアンケートで見たときは、本当に続けてきて良かったと思いました。


新谷さん)

中途採用の人はすごく測定会やイベントの参加率が高いんですよね。

こんなことやってるんだ、今まではなかったみたいな声を聞く機会が増えてきました。

大林)
毎月1回、勤務中に測定会などのイベントを実施したり、賞金やポイントがもらえるダイエットイベントを毎年開催したりと、ここまで健康経営のために会社がお金や時間を掛けて取り組んでいる会社は本当に少ないと思います。


 SHAREとの伴走

SHAREを外部パートナーとして迎える際、重視していた点は何でしたか。

辻さん)
自分たちにできないことを無理に内製化しないことです。

専門性が必要な部分は専門家に頼る。

ただし、丸投げではなく、一緒に考える関係であることを大切にしていました。

知名度のある他社さんに一度、研修をお願いしたことがあるのですが、金額が高いし、一回やっておしまいという感じで、会社として良い結果につながるイメージを持てませんでした。

その後にご縁があって、SHAREさんとお会いして、「本当にこんな金額でいいの?」というところから小さくお付き合いが始まったという経緯がありますね。

実際に伴走してみて、SHAREのどのような点に価値を感じていますか。

辻さん)

柔軟性ですね。

決まったメニューを提供するだけでなく、「次は何ができそうか」「この現場ならどうするか」と一緒に考えてくれるところが助かっています。

やっぱり大手さんだと、その会社がやってるサービスを「どうですか」っていう感じで、「じゃあそれを」みたいな感じになるんですけど、SHAREさんはサービスを進めるだけじゃなくて一緒に考えてくれるっていうところが良いですね。

それで、月1回の取り組みがルーティン化したことで、健康経営が単発施策ではなく、継続的な活動として社内に定着しました。


現在SHAREは、月に1回、健康経営会議の実施、測定イベントの開催、LINE等による「ひしこ7つの健康習慣※」フォローなどをしています。

※ひしこ7つの健康習慣とは
・1日8000歩あるく
・1日6〜8時間の睡眠をとる
・体重計に週1回以上のる
・腹八分目を意識する
・タバコを吸わない
・お酒を飲まない日を週1日以上作る
・週1回以上マインドフルネスを行う
です。

SHAREはそれを毎月社員から報告してもらい、レポートにまとめる活動などもしています。


未来へのメッセージ

これから健康経営に取り組む企業へ、メッセージをお願いします。

辻さん
社長、トップが「やる」と言い、自ら関わる姿勢を見せなければ、健康経営は続かないと考えています。

担当者だけが頑張る形では、どうしても限界があります。

伊藤組土建でも、トップが本気で関与してきたからこそ、ここまで積み重ねてくることができました。

健康経営は認定取得がゴールではなく、社員の行動や意識が変わっていく過程そのものだと思います。


SHAREより

伊藤組土建様の取り組みは、健康経営を「やるべき施策」として導入するのではなく、時間をかけて「組織文化」として育ててきた点に、大きな価値があります。

短期的な成果を追うのではなく、長期的な視点で継続しながら、現場の状況や社員の声に応じて形を変え、着実に一人ひとりの行動変容へとつなげている。その積み重ねは、簡単に再現できるものではなく、伊藤組土建様が本気で健康経営に向き合ってきた証だと感じています。

一方で、この取り組みは、特別な企業だけに許されたものでもありません。

トップの明確な意思、担当者の覚悟、そして現場に寄り添いながら伴走する外部パートナー。

この三つがそろえば、どの企業であっても健康経営の第一歩を踏み出すことは可能です。

「自社の場合、何から始めるべきなのか」
「今行っている取り組みは、本当に現場の変化につながっているのか」

そうした問いが浮かんだときこそ、
健康経営を次のステージへ進めるタイミングだと私たちは考えています。

SHAREは、制度を整えること自体を目的とするのではなく、実行し、続け、現場に根づかせることに向き合うパートナーとして、企業ごとの文脈に合った健康経営のあり方を、共に考え続けています。


健康経営優良法人・認定を目指す企業へ-SHAREの企業向けウェルネスイベント&サポートプランのご案内|SHARE(コーポレート)

健康経営の重要性が高まる背景近年、企業における「健康経営」の重要性はますます高まっています。従業員の健康は生産性や定着率に直結し、長期的には企業価値にも大きく影響します。特に健康経営優良法人認定制度は、経済産業省と日本健康会議が推進する取り...

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記事を書いた人
専務取締役 大林さん

SAHREの専務。札幌を拠点に、フィットネス・健康サービスを展開するSHAREで、日々“現場がワクワクする仕組みづくり”に奮闘中。2011年の創業からSHAREに関わり、サービス設計からスタッフ育成、イベント企画まで幅広く担当しています。好きなことは新しいチャレンジと家族との時間。コラムでは、健康・運動・働き方などについて、ちょっと役立つ&ちょっと背中を押せるようなお話をお届けします。

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