執行役員 高橋宏法|トップインタビュー

仕事内容を教えてください。
私の役割は、経営方針を現場で実装し業績責任を担うことを中心に、組織全体の推進力を高めることです。そのために、各マネージャーや店長の統括・育成を行い、現場のリーダー層が自走できる体制づくりに力を注いでいます。
また、日々の業務改善だけでなく、事業の方向性を見据えた新規施策の立案・実行にも取り組んでおり、環境の変化に柔軟かつ戦略的に対応できる体制づくりを進めています。 さらに、組織の魅力や強みを社内外に伝えることも重要な責務と捉え、ブランド価値の向上と外部への発信を通じて、信頼と期待に応えられる存在を目指しています。
新しい挑戦や取り組みを進める際、心がけていることはありますか?
新しいことに挑戦するとき、まず大切にしているのは、「何のためにやるのか」という目的を明確にすることです。目的が定まれば、迷ったときの判断軸となり、行動のブレを防ぐことができます。
次に「小さく始めること」。最初から完璧を目指すのではなく、まずはできる範囲で試してみて、そこから学びながら広げていくスタイルを大切にしています。
もちろん、新しいことには失敗のリスクがつきものです。だからこそ、「失敗を恐れずにチャレンジするマインドセット」が重要となります。失敗を「失敗」ではなく「学び」として捉えることで、挑戦の一歩を踏み出しやすくなります。
また、進める過程では、まわりからのフィードバックを素直に受け入れる姿勢も意識しています。自分では気づけない視点が得られることで、取り組みの質も深まります。
そして、やりっぱなしで終わらせないこと。継続的に見直しと改善を行い、常にアップデートしていくことで、取り組みが“成果”へと変わっていきます。
今、現場で頑張っているスタッフに対して、どんな思いがありますか?
私自身、運動指導者ではないので現場で会員様のニーズや目標達成のために一人一人と向き合い、的確な運動を提供している現場のコーチたちは”私にはできないこと”をやっていて、素晴らしいなと常々思っていますし、会社の方針に共感し現場で頑張ってくれているコーチ陣には感謝しております。
会社としては、“予防介護“として医療・介護保険制度を持続可能なものにする。という方針のもと、1次予防〜2次予防群を対象に運動提供をしているわけですが、
少子高齢化が進む中、この仕事は“社会から求められる仕事“なわけですし、将来を担う子ども達にとっても非常に価値のある仕事だと思っています。
そんな“社会的な価値“がある運動指導者という仕事は、現場で働くコーチ陣には長く続けてもらいたいですし、仮にSHAREから離れることになったとしても、この仕事で生活していけるように成長してもらいたいと思っています。
一方、現状としてトレーナー職の平均所得は他業種と比べて決して高くはないのが実情です。
私自身、家庭の経済的な事情で、本当は進学したかった高校を諦めた経験があります。もちろん、最終的には自分で選んだ道なので後悔はありませんが、「やりたいことを金銭的な理由で諦める」経験は、できる限り社員にはさせたくないという想いがあります。
だからこそ、SHAREで働く社員には、「子どもがやりたいことを、無理なく応援できるだけの所得」をしっかり得てほしいと心から願っていますし、私自身もそのために成果を上げ、会社としての価値を高めていきたいと思っています。
新人が活躍できるようになるまで、どんなサポート体制がありますか?
入社時のタイミングや、経験の有無に応じた柔軟な対応を行いながら、新入社員にはまず、会社のビジョンや業界知識を学ぶ基礎研修を実施しています。
その後は、研修機関の店舗にて約1ヶ月間、運動指導や手技などの実技研修を行い、実際の現場を想定した実践力を養います。配属後は、各店舗でのOJT(実地研修)を通じて、実務を段階的に学ぶ体制が整っています。
メディカルフィットネス事業部では、独自の社内資格制度を設けており、事業部専任のテクニカルコーチがこの制度に基づいて技術・知識の習得を体系的にサポートします。
さらに、メンター制度として、入社後6ヶ月間は人材開発部の部長や店舗マネージャーが日々の成長をしっかりフォロー。新入社員が安心して現場での役割を担い、着実に成長できるよう、多方面からの支援体制を整えています。
スタッフに任せる・信じる・育てるうえで、どんなことを意識していますか?
私が普段関わるのは、複数店舗を統括するシニアマネージャーや各店舗のマネージャーたちです。
現場から「こうしたい!」という提案があった際には、否定から入らず、「どうすればうまくいくか?」を一緒に考える姿勢を大切にしています。
前提として、私はマネージャー陣を信頼していますし、むしろ私の方が助けを求める場面も多くあります。私自身が悩んでいるときに、彼らの提案がヒントとなり、物事が前に進むことも少なくありません。
「普段どんなことを意識していますか?」と聞かれると、明確に言葉にするのは難しいのですが、強いて言うならば
“共に考え、共に成長する”
この姿勢を、常に意識しています。
若い人材に伝えたい、ご自身の経験や失敗談はありますか?
あまり偉そうには言えませんが、私が若い頃に経験したことから以下にまとめたいと思います。
若いうちに意識したい「7つの成長マインド」
① 教えられるのを待つのではなく、自分から教わりにいく
教えられるのを待つのではなく、自分から教わりにいく
成長する人の共通点は、「素直な姿勢」と「行動力」。 分からないことを放置せず、自分から聞きに行く力は、信頼と学びを引き寄せます。
②失敗することが、一番の近道
失敗は避けるものではなく、学びのチャンス。 挑戦しなければ成長はない。失敗=成長のスタートラインです。
③ インプットだけで満足せず、アウトプットで実力に変える
学んだことは、実際に使ってこそ意味があります。 話す・書く・試すことで、理解は深まり、成長は加速します。
④ 「できない理由」ではなく、「どうすればできるか?」を考える
問題があるときこそ、前向きな姿勢が問われます。 解決志向の習慣が、周囲から信頼される社会人になるカギです。
⑤ 時間は有限。目標をもって、今ある時間を大切に使う
「なんとなく過ごす時間」が一番もったいない。 1年後、3年後の自分にどうなっていてほしいか? 未来から逆算して、意識的に時間を使いましょう。
⑥ 人生で今この時が、一番若い。若いうちに苦労すべし
大変なことに出会えるのは、今の特権。 若いうちの苦労や経験は、後々“自信”と“選択肢”として返ってきます。
⑦ 長い社会人生活は、最初の数年で“土台”が決まる
誰もがスタートは同じ。けれど、 「最初にどれだけ本気でやったか」で、数年後の差は確実に広がります。
最後に伝えたいこと
若いうちにどれだけ動いたかが、将来の“自由度”と“信頼度”を決める。 未来の自分のために、今できる一歩を大切にしてほしい。
私は高校生の頃、25歳で独立することを目標にしており、高校卒業後に柔道整復師の専門学校に通いながら、接骨院に弟子入りし技術を学ぶ修行時代を過ごしました。
18歳で社会に出て、右も左も分からず先輩から教えてもらうまで、雑用をこなしていましたが、
「教えてもらうまで待つつもりか?なんのためにここに入ってきたんだ?自分から聞きにこなければ何も教えないぞ!」と先輩に叱られました。
ハッ!としましたね…。全くおっしゃる通りだと思いました。
また、当時の私は失敗すると叱られる…と間違った解釈をしていました。当然失敗したら先輩から色々言われるわけですが、それを「叱られた…」と捉えるか「成長の機会」と捉えるか、でだいぶ変わります。
「失敗したどうしよう…」「◯◯だからできない…」など、できない理由や失敗から逃げてた時期がありました。
自分が上の立場になったり、後輩ができた時に、初歩的な失敗をすれば、恥ずかしさは倍増しますし後輩に示しもつきません。新人のときにたくさん失敗し学ぶことで、後輩にも教えることができるようになる。と気づいたのは自分が先輩になってからでしたね…。
いま入社を考えている方へメッセージをお願いします!
はじめまして。 このページを見てくださっているということは、 「誰かの役に立つ仕事がしたい」 「人と関わることが好き」 「介護や福祉、介護予防に興味がある」 そんな思いをお持ちなのかもしれませんね。
私たちが取り組んでいるのは、「介護が必要になる前のサポート=介護予防」です。 単に支えるのではなく、その人らしい生活を続けていくための“力”を引き出すお手伝いをしています。
「健康を維持したい」
「歩けるようになった」
「もう一度、買い物に行けた」
そんな小さな喜びが、毎日の中にあふれています。
そして、その変化のそばには、必ず運動指導者の関わりがあります。この仕事は、決して派手ではありません。
でも、“誰かの未来をつくる仕事“です。
感謝される場面も多く、自分自身も成長していける環境です。
経験や資格がなくても大丈夫。 一歩ずつ、あなたのペースで進めるように、 私たちがしっかりサポートします。
あなたがこの仕事に興味を持ってくれたことに、まずは心から感謝申し上げます。 ぜひ一緒に、これからの社会をもっとあたたかく、前向きにしていきましょう。
お会いできる日を、楽しみにしています。
最近の趣味やハマっていること、休日の過ごし方を教えてください。
この写真は登別市にある「伊達時代村」の片倉小十郎屋敷です!好きで時々行ってます。瓦屋根に惹かれます。
趣味はカメラ。普段は子どもたちをよく撮っています。このカメラは二代目でいまは使っていませんが、とてもいいカメラでした。

はじめまして。 人材開発部/地域共創部 佐藤と申します。 約6年間、フィットネスの現場に立った経験を活かし 皆さまに(株)SHAREや、フィットネス部門のことを 分かりやすく記事にしてお伝えします。


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