月寒で「老化の可逆性」講話を実施しましたー地域の“健康インフラ”としてー
月寒地区町内会連合会 町連女性部主催のスポーツイベントにて、1月27日(火)に「講話と運動」プログラムのご依頼を頂きました。
テーマは「老化は防げる!?運動による老化の可逆性」。
運動が久しぶりの方でも参加しやすいよう、椅子でできる運動と「その場で変化を感じるチェック」を組み合わせ、今日からの一歩に落とし込む内容でお届けしました。
この記事のポイント
フレイル(虚弱)は“元に戻せる”状態。ただし、動かなければ戻らない
まずは1日3分。椅子でできる運動からで十分
継続の鍵は意志よりも「場」と「つながり」(一人では続かない人ほど場を使う)
講師について

渡邊 匠(わたなべ たくみ)
株式会社SHARE 地域共創部部長/理学療法士(北海道理学療法士会 理事)
医療・介護・運動の現場で培った知見を、生活の場(地域)へ還元することを軸に、企業・自治体・住民の皆さまと一緒に「続く健康づくり」の仕組みづくりに取り組んでいます。
地域共創部部長 渡邊 匠|トップインタビュー|SHARE(コーポレート)
現在どんな業務をおこなっていますか?現在、株式会社SHAREの地域共創部の部長として、地域住民や自治体、企業、医療機関など、多様なステークホルダーと連携し、地域が抱える健康・福祉・働き方などの課題を解決するためのプロジェクトを推進しています...
sha-re.jp

なぜSHAREが、地域でこうした取り組みをするのか
SHAREが地域で講師登壇や運動機会づくりに関わる理由は、運動の正しさ以前に、“続く仕組み(場)”が必要だと考えているからです。
健康づくりは「知っている」だけでは続きません。
外出のきっかけ、人と会う理由、役割やつながりがあることで、運動は習慣になります。だから私たちは、単発の運動指導に留まらず、地域の皆さま・行政・関係機関とともに、継続の土台になる“場”を設計することを大切にしています。
講話の要点:フレイルは「元に戻せる」状態
年齢を重ねると、体の**予備力(底力)**が少しずつ減り、健康と介護の“間”にある状態(フレイル)に近づいていきます。
段差がつらい、荷物が重い、歩くのが億劫……。こうした小さな変化は、体からのサインかもしれません。
今回の講話でお伝えした結論はシンプルです。
フレイルは、元に戻せる(改善できる)状態
ただし、動かなければ戻らない
だからこそ、小さくても“毎日”が強い(まずは1日3分)
体験:その場で“変化”を見る2つのチェック
当日は「できた/できない」より、**“さっきの自分と比べる”**ことを合言葉にしました。
座位前屈チェック:膝/すね/足首/つま先…どこまで触れたか
深呼吸チェック:呼吸の入りやすさを0〜10点で自己評価
変化が小さくてもOK。比較対象は他人ではなく、「数分前の自分」です。
今日の持ち帰り:椅子でできる「3分」メニュー
ポイントは、がんばり過ぎないことではなく、“ちょっとだけ頑張る刺激”を入れること。
特に転倒予防・歩行の土台になるのが、立つ・歩くための抗重力筋(お尻/もも前/ふくらはぎ)です。
合計 約3分(目安)
1)座位足踏み:30秒×2(呼吸は止めない/回数を数える)
2)つま先あげ+かかと上げ:各20回
3)膝伸ばし+つま先あげ:左右10回×2(つりそうなら小さく/止めてOK)
※運動中は「痛みが出る角度には行かない」「気持ちいい範囲で止める」をルールにしてください。
根拠:年齢に関係なく、改善は起こる
講話では、地域在住高齢者を対象にした研究(3か月の筋力+バランストレーニング)で、身体機能が有意に改善した報告も紹介しました。
「私は歳だから…」で終わらせず、今の体に合った刺激を入れていくことが大切です。
体力だけじゃない:栄養・体力・社会参加
後半は、元気に暮らし続けるための3本柱として ①栄養 ②体力 ③社会参加 を共有しました。
また、健康と幸福に関わる要素として「人間関係(つながり)」の重要性にも触れ、**つながりを“社会的フィットネス”**として捉える視点をお伝えしました。
イベントは継続開催(同シリーズのご案内)
本スポーツイベントは単発ではなく、同じ会場で継続開催されます。

2/24(火):ノルディックウォーキング
3/24(火):ボッチャ体験会
時間:10:00〜11:30
会場:月寒公民館 体育室
参加:無料
「まずは見学だけ」「できる範囲だけ」でも大丈夫です。気軽に地域の“場”を使ってみてください。
まとめ
フレイルは“元に戻せる”状態。鍵は早めの気づきと小さな行動
まずは椅子で3分。今日できることから始める
続けるコツは意志よりも場とつながり。一人では続かない人ほど場を活用する
ご参加いただいた皆さま、そして準備・運営に関わった皆さま、ありがとうございました。
SHAREはこれからも、地域の皆さまとともに「続く健康づくり」の仕組みを育てていきます。
安全上の注意
本記事は講話内容の共有を目的としています。痛み・しびれ・息切れ・めまい等がある場合や、治療中の疾患がある場合は運動を中止し、医療専門職にご相談ください。運動は「痛みが出ない/気持ちいい範囲」で実施してください。
お問い合わせ(共同企画・講師依頼)
地域での健康づくり企画、講師派遣、運動機会づくりのご相談は、株式会社SHAREまでお問い合わせください。
総合病院での臨床経験を経て、株式会社SHAREに入社し、医療・健康・介護福祉の共創に励んでいます。 私たちが地域の皆様のお役にどう立てるか? 自治体・医療機関・地域にお住まいの皆様のお力をお借りし、これからも様々なことに挑戦してまいります。
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