睡眠の質を上げる4つの方法<その1>アクティブスリープ指導士・フリーアナウンサー 佐藤麻美

こんにちは、フリーアナウンサーの佐藤麻美です。
突然ですが、今朝はスッキリ目覚めましたか?
朝から「快調!」と言える体調でしたか?
この質問に自信を持って「YES!」と答えられる人は多くありません。
それもそのはず。私たちは学校で「睡眠」の勉強をしてきたわけでもなく、メディアなどで聞きかじったことをもとに自分の眠りを作っているため、実は間違った睡眠のとり方をしている人が多いのです。
「アクティブスリープ指導士」の勉強をしてみると、目から鱗の事実が沢山ありました。
この資格の話をすると、「睡眠なのにどうしてアクティブなの?」とよく聞かれます。
「アクティブスリープ」とは、自分の生活スタイルに合った睡眠を自ら作る考え方のこと。
私たちの脳にとって、睡眠は単なる休息ではありません。今日よりも明日の自分を成長させるために、脳は積極的に睡眠を作っているのです。
「疲れたら寝る」という受け身ではなく、自己成長のために積極的に睡眠を使う方法をお伝えするのがアクティブスリープ指導士。
というわけで、今日から4回シリーズで「睡眠の質を上げる方法」を伝授させて頂きます!
★その1:ベッドは睡眠をとる場所だと記憶させる★
「いやいや、ベッドは睡眠をとる場所でしょ〜」と思ったそこのあなた!
ここで重要なのは、「記憶させる」という部分です。
実は私たちの脳は「場所と行為をセットで記憶する」と仕組みを持っています。過去の記憶をもとに行動結果を予測し、次の行動の準備をする「フィードフォワード」という仕組みがあるのです。
つまり、寝る前にベッドでテレビを見たりしていると、脳は「ベッド=テレビ」の記憶になり、ベッドに入る前から視覚野を働かせてしまいます。これでは、睡眠と無関係な視覚野が活発になり、睡眠のための脳の活動を邪魔してしまいますよね。
では、昨晩の寝る前の行動を振り返ってみて下さい。ベッドの中で携帯をチェックしませんでしたか?チェックしたという方、ベッドに入る前から視覚野が働いています!
私も昔はそうでした。でも、この資格を取得してからは、充電器をキッチンに置き、キッチンで最終チェックをしてから寝室に向かい、携帯は開かず、ベッドサイドに置いて寝ています。
「ベッドでは睡眠以外のことはしない」そうすることで「ベッド=睡眠」の記憶が作られます。今夜から是非試してみて下さい。
最後に「睡眠に関する誤解」を一つ。
「最近眠れなくて…」と相談された時、「悩みがあるの?」「ストレス?」なんて切り返した経験はありませんか?
これは「眠れない」という生理現象を心理現象にすり替えた会話でしかありません。
「悩んでいるから眠れない」のではなく、「眠れないから結果的に悩んでしまう」ということなのです。
ひょっとしたら、毎晩携帯を見た後に寝るから視覚野がギンギンに働いて眠れないのかもしれません。眠れない根本的な理由は他のどこかにあるはずですからね。
次回は「睡眠の質を上げる4つの方法」その2をお伝えします。
良質な睡眠で明日の自分のパフォーマンスを上げていきましょう!


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