睡眠の質を上げる4つの方法<その4>アクティブスリープ指導士・フリーアナウンサー 佐藤麻美
こんにちは、フリーアナウンサーの佐藤麻美です。

10月上旬からお送りしてきたコラムも今回が最後となります!今日で睡眠のポイントをコンプリートして、快調な毎朝を迎えましょう!
「睡眠の質を上げる4つの方法」のラストは、特に移動が多い人には注意が必要な内容です。
★その4:本睡眠の前に眠らない★

帰宅する電車や出張先から帰る飛行機で、または夕食後テレビを見ながらうとうとしていることはありませんか?
この「うとうと」が睡眠の質を下げる原因になっています。
私たちの脳は目覚めている限り、睡眠物質がたまります。だらだらしていても、頑張って仕事をしても、目覚めている限り同じように溜まります。
この睡眠物質は、たまればたまるほど睡眠が深くなるのです。つまり、「連続覚醒時間が長いほど睡眠の質は高まる」というわけです。
このことを医学用語で「睡眠圧」と言います。
パチンコをイメージしてみて下さい。ぐ〜っと引っ張れば引っ張るほど遠くに飛ばせるように、眠っていない時間が長いほど深く眠るという仕組みです。
「うとうとする」は、せっかく溜めた睡眠圧を無駄使いしてしまうこと。中でも、連続覚醒時間を作った方が良いのは、15時~22時頃までの7時間程度です。
本睡眠の前に睡眠圧を使いきらない=「本睡眠の前に眠らない」ということが大切なのです。

一方で、「昼寝が良い」という話も以前話題になりました。
実は、私たちの脳は一日に2回働かない時間があります。それが、起きてから8時間後と22時間後。22時間後は寝ているので問題ありませんが、8時間後といえば、6時に起きる私でいうと14時。午後の会議が眠くなるのは、これが原因だったのです。
午後の眠気は昼食後の眠気と思っている人がいますが、絶食をしても、少量の食事を1時間ごとにとり続けても同じ時間に眠気がくることから、食事とは関係なく客観的にリズムがあります。
そこで眠くなる2時間前に仮眠を取るのがいいというのが、「昼寝が良い」と言われている話。
ただ、仮眠と言ってもぐっすり眠る必要はありません。
脳は視覚を遮断しない限り休憩できない臓器ですから、起きてから6時間後に、意図的に目を閉じるだけ。できれば音のない所で、頭を固定するのが良いでしょう。
睡眠物質が分解される最適な長さは6〜15分と言われていますが、1~5分でも主観的にスッキリします。
私は圧倒的に1分派(笑)是非試してみて下さい。
4回シリーズでお送りした睡眠コラム、いかがでしたか?
今夜からすぐに実践できるのが睡眠の良い所です。良質な睡眠を味方にして、明日の自分のパフォーマンスを上げていきましょう!
最後まで読んで下さった皆さん、ありがとうございました!!!
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