学びを、現場の一歩へ。大渕修一先生を迎え、社内研修を開催しました
2026年10月2日、株式会社SHAREでは、東京都健康長寿医療センター研究所 福祉と生活ケア研究チーム 研究部長の大渕修一先生をお迎えし、8時間にわたる社内研修を開催しました。
各事業・各職種のスタッフが集まり、加齢や介護予防の基礎から、利用者さんの主体性、地域での役割やつながりまで、幅広く学ぶ一日となりました。
後半のグループワークでは、それぞれの現場経験をもとに、事業改善につながる発想や、利用者さんが主役となるアイデアが数多く生まれました。

利用者さんの持つ力を、暮らしにつなげる
講義では、健康課題の変遷や老化の捉え方、運動・栄養・口腔機能などを学ぶとともに、「健康生成モデル」の視点が紹介されました。
病気や機能低下への対応に加えて、本人が持っている力や資源に目を向け、健康やその人らしい生活につなげていく。
その考え方は、日々の支援を振り返るきっかけとなりました。
私たちは普段、利用者さんの困りごとや改善すべき課題に向き合っています。
同時に、その人が今できていること、得意なこと、これからやってみたいことにも目を向けたいと考えています。
身体が動きやすくなった先に、どのような暮らしを送りたいのか。
誰と会い、何を楽しみ、どんな役割を持ちたいのか。
運動やリハビリテーションを、その先の生活と結びつけて考える大切さを、あらためて共有しました。
SHAREでは、2025年にも大渕先生をお迎えし、フレイル予防や地域とのつながりについて学びました。
▶ 2025年開催|大渕修一先生によるフレイル予防セミナーのレポート
本人の意思を尊重し、支え合える関係をつくる
研修では、地域での社会参加や、人と人との支え合いについても学びました。
互いに力を貸し合う「お互い様」の関係を表す、互酬性もテーマの一つでした。
利用者さん自身が、誰かの力になったり、得意なことを活かしたりできる場面はないか。
スタッフが先回りして行っていることの中に、本人が選び、取り組めることはないか。
こうした問いは、私たちと利用者さんとの関わりを見つめ直すことにもつながりました。
大切なのは、本人の思いや選択を尊重することです。
一人ひとりの経験や価値観を知り、どのような参加の仕方を望んでいるのかを、一緒に考えていきたいと思います。
本人の意思や、その人らしい生活を大切にする視点は、茂木有希子先生をお迎えした全体研修でも共有しています。
共生型サービスで大切な「その人らしい生活」|茂木有希子先生とのSHARE全体研修|SHARE(コーポレート)
2026年8月17日、株式会社SHAREでは、株式会社ハート&アート代表取締役の茂木有希子先生を講師にお招きし、全体研修を実施しました。今回のテーマは、「スマートな仕組みと“泥臭い支援”を考える」です。研修には、共生...
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事業・職種を越えて生まれた、実践のアイデア
後半のグループワークでは、講義で得た学びを自分たちの事業や店舗でどう活かせるかを話し合い、発表しました。
事業や職種によって、利用者さんとの接点や、日々感じている課題は異なります。
それぞれの視点が重なることで、普段の業務だけでは思いつかなかった工夫や可能性が見えてきました。

グループワークや研修後のアンケートでは、利用者さんが得意なことを活かせる活動、利用者さん同士で教え合う機会、本人の希望を取り入れたプログラムづくりなど、具体的なアイデアが挙がりました。
特に印象的だったのは、利用者さん自身が参加し、選び、力を発揮することを、サービスや店舗運営の改善につなげようとする発想です。
「ここに来ると会いたい人がいる」「自分にもできることがある」「次はこれをやってみたい」。そんな気持ちが生まれる場をどうつくるか。
各グループの発表には、現場を知るスタッフならではの工夫がありました。


アンケートにも表れた、現場で試してみたいという思い
研修後のアンケートには、次のような声が寄せられました。
利用者さんが「良くなって何をしたいのか」まで、丁寧に聞いていきたい。
できていることや本人の意思に目を向け、主体的に過ごせる環境をつくりたい。
他事業・他店舗のスタッフの意見を聞き、自分の視野が広がった。
グループで発表したことを実現し、他のグループのアイデアも取り入れたい。
※アンケートの自由記述を要約しています。
知識を得ることに加え、自分自身の関わり方を振り返り、チームで次の取り組みを考える機会となりました。
ここで発想を止めず、各店舗・各事業のアクションへ
今回の研修では、利用者さんの可能性と、これからの事業づくりの可能性を感じる発表が数多くありました。
この発想を研修の場だけで終わらせず、各店舗・各事業での具体的なアクションにつなげていきたいと考えています。
まずは利用者さんの思いを聞き、チームで取り組めることを一つ選ぶ。
本人の希望や安全面を確かめながら実践し、その反応や変化を振り返る。
そこで得た気づきを、他の店舗や事業にも共有していく。
そうした積み重ねを通じて、今回の学びを、利用者さんの暮らしやサービスの質の向上へとつなげてまいります。
「すべての人がカッコよく歳を重ねられることを証明する」というSHAREの理念を、一つひとつの現場で形にしていくために。
これからも、事業・職種を越えて学び合い、実践する機会を大切にしていきます。
大渕修一先生、長時間にわたり、私たちの視野を広げる貴重な学びの機会をいただき、誠にありがとうございました。

翌10月3日には、大渕先生を講師にお迎えし、地域の医療・介護・福祉の専門職や学生などを対象としたセミナーも開催しました。社内での学びとともに、地域の皆さまと、本人の強みや社会参加を支える視点を共有する機会となりました。
▶ 社会参加がひらく、これからの介護予防|大渕修一先生を迎えたSHARE特別セミナーの開催レポート
SHAREの人材育成や、スタッフ同士が学び合う環境については、こちらでも紹介しています。
総合病院での臨床経験を経て、株式会社SHAREに入社し、医療・健康・介護福祉の共創に励んでいます。 私たちが地域の皆様のお役にどう立てるか? 自治体・医療機関・地域にお住まいの皆様のお力をお借りし、これからも様々なことに挑戦してまいります。
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